白内障
眼の構造カメラに似ています。白内障は「レンズの濁り」が原因、修理が必要です。
白内障の主な原因
- 加齢変化
- 打撲
- 赤外線
- 紫外線
- 糖尿病網膜症などの眼疾患の合併症
- アトピー性皮膚炎などの全身疾患の合併症
白内障の症状
- 視力低下(霧視=霧のように白くかすむ)
- 光りがまぶしい(羞明)
- 明るい所で見難い(昼盲)
- 白と灰色が判別しにくい(コントラストの低下)
- 白と黄白色などが判別しにくい(色彩識別能力の低下)
- 近視が強くなる(水晶体硬化による屈折度変化)
白内障の治療
- 点眼薬による治療(進行予防の栄養剤)
最近は手術の発達により少なくなりました。
- 手術による治療(水晶体再建術)
超音波白内障手術+眼内レンズ挿入術
白内障手術とは・・・
眼内レンズの種類
全額健康保険適応レンズ
(保険割合に応じた自己負担金のみ)
- 単焦点レンズ
- 焦点拡大単焦点レンズ(低加入度数レンズ)
- 乱視矯正単焦点レンズ
- 乱視矯正焦点拡大レンズ(低加入度数レンズ)
健康保険非適応レンズ
(自由診療または一部健康保険の選定医療用レンズ)
- EDF(EDOF)レンズ
- 多焦点レンズ
2焦点レンズ・3焦点レンズ・5焦点レンズ
当院で使用しているレンズ
当院ではすべて健康保険適応のレンズを使用しています。
- 元々眼鏡を使用しており老眼や老眼鏡になれている方は、眼鏡がないと人相が変わってしまうので、術後も眼鏡装用を希望する方が多いです。
- 単焦点レンズは製作範囲が広く強い近視や遠視の方にも対応できます。
- 「グレア」「ハロー」「スターバースト」などの光のにじみが出にくく、シャープに見えます。
- 焦点を割振りしないので光量の減弱がなく、緑内障や糖尿病網膜症などほかの持病をお持ちの方でも適応できます。
- 低加入度数の単焦点レンズはにじみが少なく、多額の追加費用無しで多焦点レンズに近い効果が得られます。
- 乱視矯正レンズも健康保険適応で手術が可能です。(自己負担金は同じです)
当院で扱っている主な眼内レンズ
- 単焦点レンズ
- 低加入度数レンズ
- 乱視補正単焦点レンズ
- 乱視補正低加入度数レンズ
白内障術前検査
- 手術前に角膜のカーブなどを測定し光学式眼軸長測定装置 トーメーコーポレーション社「OA-2000®」を使用し正確な眼球のサイズ(眼軸)を計測します。
- 特に角膜乱視の状態を角膜形状解析装置Nidec社「OPD-ScanⅢ®」を用いて計測し角膜全体のゆがみを数値化し色で可視化します。
- 得られたデータから、ご希望の設定に合わせて、眼内レンズの正確な度数を決定します。
- その他、手術に支障がないかNidec社スペキュラーマイクロスコープCEM-530 PARACENTRAL®にての角膜内皮細胞密度の計測や、光干渉断層計(眼底三次元画像解析装置)同社「RS-3000 Advance2®」などを用いて網膜や視神経も含めての様々な検査も致します。
Verion® 先進のイメージガイドシステム
当院では先進的なAlcon社「Verion®」というイメージガイドシステムを採用しています。
このシステムは手術前の検査内容を記録しておき、当日手術室のモニターと連携することができます。
このシステムでできること
- 手術室入室時や手術中に手術の眼の確認・認証
- 乱視方向を考慮した理想の角膜切開位置表示
- 水晶体の切開位置と大きさ表示
- 眼内レンズの中心固定位置表示
- 乱視矯正レンズの乱視マーカーのガイド表示
これらの多機能な表示はモード切替により表示されます。これらは、執刀医が見ている顕微鏡内の実像に重なるように表示され、精密な眼内レンズの位置合わせが可能となり、術後の乱視矯正が格段に正確になりました。
手術に際した通院スケジュール
青色の検診日は節目検診ですので詳しく拝見いたします。
休診日やご都合のつかない日程については前後にご調整いたします。